古代史を中心にした漂流記録&覚えておきたい記事、書籍、ニュースなどの備忘録として、あるいは自分の考えの足跡、生活の記録をしています。


by jumgon
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木綿垂(ゆうしで)について

今日新聞で、中西進の万葉キッズ塾を読んでると気になることが書いてある。

先ずその歌

泊瀬女(はつせめ)の 造る木綿(ゆう)花(はな)
み吉野の 滝(たぎ)の水沫(みなわ)に 咲きにけらずや
   

◇ 巻六の九一二番、笠金村(かさのかなむら)の歌

泊瀬の女が作る木綿垂(しで)が、吉野川の逆まく波の水の泡に、花のように咲いているではないか

◇ その解釈  
 作者は吉野川の急流を見ているうちに、ふしぎな幻想にとらわれました。
 急流の波頭(なみがしら)に木綿の花が咲いている、と。
 ところが木綿というのは、植物の繊維を細長く束(たば)ねたもので、花ではありません。いま、しめ縄に垂らす紙がありますね。あれが木綿垂(ゆうしで)のなごりです。  また泊瀬女が作る、独特な花のような木綿垂が有名だったのでしょう。
◎真っ白な繊維のたばで、花みたいに結んだのかしら? 結局作者は、急流の白い飛沫(ひまつ)を花のようだと思い、さらに神祭りの「花木綿垂」に似ていると思ったのでした。
 白い花火のような飛沫が、神聖な美しさに輝いていたのですね。
 こうした、自然の美しさを人工の物にたとえる見方も、万葉びとはすでに持っていたようです。近代になってこのような見方を「自然が芸術のまねをする」といった人がいます。
(奈良県立万葉文化館長・中西進)


ふーむ、しめ縄についてる紙の紙垂(シデ)は元は植物の繊維だったのか、、、

*万葉時代、楮の繊維で作った神祭りの幣帛のことを木綿「ゆう」といいました
。「もめん」ではありません。「もめん」が日本に伝来するのは、鎌倉時代以降のことです。

*木綿(ゆふ ゆう)は、麻や楮(こうぞ)等のさらした繊維を垂らしたもの。
(さらして、白くしたのですね!
木綿垂(ゆふしで ゆうしで)ともいわれる。
今も神道で祓の串や幣に用いられる。
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by jumgon | 2010-11-07 15:49 | ★言語、歴史