洗濯の歴史
2011年 01月 28日
◆(サイカチの実、キキョウ、シヤボン草、シクラメン、大豆のゆで汁、米のとぎ汁、牛の胆汁、糞、尿、ウグイスの糞、etc)が長い 間使われて居た。
工場で初めて作られ商品化された洗剤は石鹸である。
◆伝染病 の予防手段として特にフランスでは熱心に研究され、ニコラス・ルブランに依り苛性ソーダの製造法が開発され量産が可能になった。
日本の石鹸のあゆみ
◆1543年 ポルトガルより渡来
◆1889年(明治22年)小間物商長瀬富郎商店が日本初の銘柄入リ石鹸を製造
以下は http://jsda.org/w/01_katud/a_seminar04a.html
を参考に書きます。
日本の洗濯の歴史
◆古代
踏み洗い・モミ洗い・手洗い
ようするに、水洗い?
◆奈良時代(700年代)から
サイカチのさや,ムクロジの果皮を天然の洗剤として使用していました。これらには泡立ち成分としてサポニンが含まれていました。
また,1000年頃からたらいや砧(きぬた)の使用が始まりました
◆1500~1700年頃
そのころ日本では、灰汁・ムクロジ・サイカチ・石灰などを洗浄用に使用していました。シャボン(石けん)の洗浄力は知られていましたが、貴重品のため洗浄に使用することは稀でした。
浮世絵には、灰汁槽・たらいが洗濯の様子として描かれています。
以下は http://www.geocities.jp/inage3868/wash.htm
より
◆洋の東西を問わず、古代から洗濯は川や泉のほとりで行われてきました。
日本古来の洗濯法は 「踏み洗い」が原型で、今でも青森から沖縄まで日本各地の幾つかのところで行われています。
踏み洗いをしている洗濯絵が平安末期のものとして残されています。また同時期に「たらい洗い」 をする女性が描かれた絵もあります。
外国の洗濯絵には棒でたたく「たたき洗い」があり、 韓国ではたたき洗いが洗濯の基本となっています。
江戸時代には、長屋の路地につるべ井戸が掘られ、共同の洗い場ができ、これが女性の社交の場と なっていて井戸端会議が行われるようになりました。洗濯剤としては、日本では昔から木灰のあく (灰汁)が主体で、江戸時代には灰汁桶が各戸に置かれていました。灰汁桶とは、その中に水を満たし て灰を入れ、底の栓口から灰汁がしたたるようになっています
◆平安時代の洗たく
洗たく場が川や泉のほとりから井戸端など住居の周辺に移るにつれて、洗たく桶が必要となりま した。「たらい」が現れたのは平安時代になってからです。この時代の洗浄剤としては米のとぎ 汁、灰汁が使われていました。
★ムクロジ(天然植物の利用)
灰汁のほかに天然植物も洗たくに利用されました。その一つにムクロジがあります。ムクロジ(無患子)は落葉樹で、関東以西の山中に生え、昔は庭に植えたりもしました。この実の黒い種はあの「羽根つきの玉」です。果皮はサポニンという物質を含み、水に混ぜてふると泡立ちます。インドなどでは現在も使われているようです。
むくろじの木
むくろじの花
むくろじの実と種
むくろじ泡実験
明治元年・1868年
◆日本では,安政開港により1859年に洗浄用石けんの輸入が開始され,明治維新後に輸入量は急増しました。1872年には国内で石けん製造を開始(官営),翌1873年には堤磯右衛門石鹸製造所が民問として製造するなど.石けんはその後急速に普及していきました。ただし、当時.洗濯機はありましたが,ほとんどの家庭はまだ手洗いでした。