古代史を中心にした漂流記録&覚えておきたい記事、書籍、ニュースなどの備忘録として、あるいは自分の考えの足跡、生活の記録をしています。


by jumgon
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カテゴリ: ○藤の木古墳資料館( 1 )

藤ノ木古墳と斑鳩文化財センター

いつごろだったか法隆寺を訪れた時、藤ノ木古墳を見にいったが、
その頃は草のはえた小山で周りが簡単な柵をしているだけだった。
(現在では整備されていて、年に2回、石室公開の日がある。)
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「えっ、これがあの豪華な出土品を出した有名な藤ノ木古墳?」と思った。

平成22年3月「平城京遷都1300年祭」にあわせて?
斑鳩文化財センターが平成22年3月にオープンした。

藤ノ木古墳の出土品の解説・レプリカ展示をしている。(出土品の本物は橿原考古学研究所にある。)

今日はもう遅いので古墳の方は次の機会にする。
センターは藤ノ木古墳のすぐ近くにある。

駐車場無料
入館料無料
おまけに、ボランティアの人や、学芸員さんが解説してくれて、質問にも答えてくれる。
(斑鳩町の税金で運営されてるのだろうか?有難うございます!) 

入り口にはレプリカの石棺が置かれている。
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入館すると、今丁度説明のビデオが始まったところです。時間があればごらん下さい、とのこと。
このビデオで発掘の時の細かい様子や苦労が推察された。
発掘品のUPもあり、模様などもよくわかった。

資料室への通路は古墳の羨道から石室に至る道を模してある。(立体ではないが)
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上下左右のパネルには発掘時に発見された位置をそのまま再現した、須恵器・土器などが描かれている。
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そしてつきあたりには石室を映したパネル
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手前に須恵器の壷がみえますね。
発掘時を彷彿させる演出です。
石棺の奥に馬具類があったそうだ。

資料室はここから左に入る。

石棺のレプリカがある。
(発掘当時の雰囲気を表わしていて、適当に朱色がはげている。)石棺内部には発掘当時そのままを再現した副葬品が入れてある。本当に臨場感あふれる展示だ。
沓や刀、それに人骨。
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せっかく学芸員さんがいるので以前から気になっていたことを質問した。
「石棺の朱は辰砂だけを塗布したものですか?それとも接着剤みたいなものを使ってますか?」
そこまでは分からないとのこと。
だけど、朱のはげた部分を修復するときにニカワで溶いて塗布したが、ニカワにカビがはえて剥落したそうだ。・・・・・
◎じゃニカワではなさそうだ。
 私は卵と辰砂を混ぜたのではないかと考えている。(弥生時代から鶏はいる!)
 西洋には卵と顔料を混ぜて描いたテンペラ画がある。
テンペラ画
代表的なテンペラ技法が卵テンペラである。絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなる。
油絵より色の黄変、暗変を示さないという。
 でもこれもカビがはえるかな~ 

石棺の忠実なレプリカを見ると、水が流れたあとみたいな朱の剥げ方をしている。

国指定史跡・藤ノ木古墳
(くにしていしせき ふじのきこふん)


 藤ノ木古墳は、奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西2丁目に所在する、直径約48m・高さ約9mの円墳(えんぷん)で、昭和60年〈第1次〉と昭和63年〈第2・3次〉に3回の発掘調査を実施しています。
古墳のつくられた時期については、古墳時代後期の6世紀後半と考えられています。
(◎聖徳太子が斑鳩の宮を造営する直前に作られた墳墓だということです)
 
内部の構造は、南東方向に開口(かいこう)する全長13.95m、玄室(げんしつ)幅2.67m、玄室高さ4.41mの両袖式(りょうそでしき)の横穴(よこあな)式石室で、その玄室の奥壁の近く、横向きに全体を朱(しゅ)で塗られた凝灰岩(ぎょうかいがん)の刳抜式家形石棺(くりぬきしきいえがたせっかん)が置かれていました。
 石室内からは鎧(よろい)や鉄鏃(てつぞく)などの武器・武具(ぶぐ)、金銅装(こんどうそう)の馬具、土師器(はじき)・須恵器(すえき)などの土器類が出土しました。
なかでも装飾性豊かな馬具類は、鞍金具(くらかなぐ)にパルメット、鳳凰(ほうおう)、象(ぞう)、鬼面(きめん)などの姿の透(すかし)彫りをほどこした、類例のないみごとなものです。
◎パルメットpalmette 植物性文様の一つ。
 2本に分かれた渦巻きの分岐点を中心に
 扇形に開いた形を言う


さて出土品の数々を文化財センター「インターネット講座」から
金銅製冠
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金銅製沓
(沓についている瓔には魚の形もありました。一須賀古墳からも同じような沓が出土しています。)
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鞍金具
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鞍金具の透かし模様のUP(象の模様がみえますね)
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鞍金具の透かし模様のUP(鳳凰の模様)
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棘葉形杏葉
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棺内は未盗掘(みとうくつ)で埋葬当時の姿がほぼそのまま残っていました。
被葬者(ひそうしゃ)は2人で、
北側に・・・17~25歳の男性、身長165cm。がっしりした体格で、歯の磨耗は少ない。
南側には・・・年齢を特定できないのですが、男性の可能性が高いといわれています。
*二人の被葬者は現在でも定説はない。

 石棺内の副葬品(ふくそうひん)は豊富で、各種の金属製の玉(たま)類や1万数千点を超えるガラス玉などの装身具(そうしんぐ)、冠・履(くつ)・大帯(おおおび)などの金属製品、四面の銅鏡(どうきょう)、玉纏大刀(たままきのたち)、剣(けん)などがそえられていました。またその他に遺体を覆っていたと思われる繊維製品も多量に残っていました。
 藤ノ木古墳は、このように6世紀後半の埋葬儀礼(ぎれい)を解明するうえにおいて貴重な資料を提供したばかりでなく、当時の文化の国際性をも示すきわめて重要な古墳といえるでしょう。


 第5次発掘調査を行なった斑鳩町教育委員会は、2003年11月、この古墳は直径50mを超える円墳であることを確認した。大型横穴石室を持つ円墳としては、牧野古墳(広陵町)や塚穴山古墳(天理市)に次ぐ大規模な古墳であるという。
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by jumgon | 2010-12-09 15:14 |  ○藤の木古墳資料館