古代史を中心にした漂流記録&覚えておきたい記事、書籍、ニュースなどの備忘録として、あるいは自分の考えの足跡、生活の記録をしています。


by jumgon
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カテゴリ: ○旧石器時代・翠鳥園遺跡( 1 )

旧石器時代の遺跡
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平成4(1992)年春、大阪府羽曳野市のほぼ中心にあたる市街地の中で行なわれていた発掘調査によって、それまで予想もされていなかった旧石器時代の大遺跡、翠鳥園遺跡(すいちょうえんいせき)が発見されました。
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羽曳野丘陵の一帯には旧石器人の生活の跡が数多く残っています。向こうに見える二上山のふもとからサヌカイトが運ばれ、石器が作られていました。
(●が翠鳥園遺跡)

発掘調査の結果、ここは人が住んでいた集落ではなく、石器を作るアトリエだったことが分かりました。
石器時代の遺跡として近くに国府遺跡があります。
あそこで出土したナイフ型石器もこのアトリエでつくられたのかしら?
そうだとしたら、ここまで通勤しにきたわけだ。(勿論徒歩で)
近いといっても自転車で20分以上はかかるけど(私を基準にしてます)、古代の人は私たち現在人と比べたら足は丈夫だったことでしょう。
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国府遺跡は地図の右端の河を北へ行ったところにあります。(地図にははいってません)

羽曳野市の説明書きを読みましょう。
およそ1万8千年前の、石器やそれを作るときにできる石の破片が約2万点もみつかりました。二上山の周辺で採れるサヌカイトという硬い石から作った先の鋭い道具で、ナイフ形石器と呼ばれています。当時、それを使って獲物を仕留めたり肉を切ったりしていたと考えられています。旧石器時代の遺跡としては国内最大級です

スーパーマーケットの駐車場の近くにあるこの遺跡は見つかりにくかった。
先ず目に入ったのはこのモニュメント。
説明書きによると『このモニュメントは石器を作るために打ち割られたサヌカイトをかたどったものです。』と説明されています。
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広場の中に円筒菅をななめに切ったみたいなものが見えますね。これが作業した位置を示します。こんなのが30か所以上あります。
周りに石の破片がイッパイ散らばっていたそうです。
説明板より
石器類は遺跡のあちこちに散らばっているのではなく、1mから2mほどの限られた範囲にまとまっています。石器類が集中する場所の中には、打ち割られた石片や石くずが飛び散ったようすがそのままに保たれているものもあり、そこが石を割った場所、すなわち石器作りの場所(アトリエ)であったことがわかります。
 3,000点以上ものたくさんの石器類が残る規模の大きなアトリエでも、石の飛び散り具合でわかる作り手の位置は1か所で、身体の向きや位置をかえた形跡はありません。1つのアトリエは1人の人の、半日か1日程度の短い時間の作業場であったと考えられます。
 遺跡全体では30か所以上の石器作りの跡がありますが、それぞれは重ならずに間隔を置いて分布し、規模の大きなものは2つか3つが並んでいるようです。おそらくここは、何人かの人が、短期間に集中して石器を作った場所だったのでしょう。

石器を作っている様子をイメージしたもの
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石器って分かりにくいですよね!博物館とかでみても、、、ただの石ころか、石器なのか?

(やじり)みたいな形は人為的なものだと分かるけど、、、、、。でも何度か見てるうちに「ナイフ型石器」を区別できるようになった気がする。
時代をおって石器を見ていきましょう。
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するどく先の尖ったナイフ形石器と呼ばれるもの。棒の先に取り付けてやりのようにして使った狩りの道具と考えられます。
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説明板より
 翠鳥園遺跡の石器類で特に重要なのは、石のかけらどうしがひっつき、割る前の原石の状態を復元できる接合資料が数多くあることです。これをくわしく分析すると、石を割って石器を作り上げる経過を具体的に確かめることができます。さらにその結果を石器類が残されていた位置と合わせて検討すると、旧石器人がアトリエで行なった石器作りのようすをそっくり再現することもできるのです。

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上の写真は原石の状態にまで復元された石器の接合資料。空白の部分は石器として完成し、他の場所へ持ち出されたところです。平均1.5kgほどの重さの原石から作られた石器は多くても10個前後で、大半は石くずになってしまっています。

スゴイ!立体ジグソーパズルだ!
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by jumgon | 2010-10-17 00:58 | ○旧石器時代・翠鳥園遺跡