古代史を中心にした漂流記録&覚えておきたい記事、書籍、ニュースなどの備忘録として、あるいは自分の考えの足跡、生活の記録をしています。


by jumgon
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カテゴリ:○野中寺(羽曳野市)( 1 )

野中寺(羽曳野市)

野中寺は渡来系氏族・船氏の氏寺?

前回、続日本紀 700文武4年からの引用した文中に、
道照は、河内国丹比郡の人である。俗姓(出家前の姓)は船連
とありました。

野中寺はその渡来氏族である船氏の氏寺という説がある。

今日は出かける用事があってその帰り道にある野中寺(やちゅうじ)を訪れることにした。

野中寺が見えてきました。
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野中寺の山門に着きました。
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◎「犬を散歩お断り」という立て札。
  そして仁王さんの柵には「猫を捨てないでください」なんて張り紙がある。
  そんなことする人がいるの?


○山門をはいると右手に金堂跡礎石がある
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そして参道をはさんで左側に「塔跡の土壇と礎石」がみえる
○塔の礎石
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真ん中にある、塔の心礎が変わった形をしている!
搭の心礎 手前に目が見える。足も見えるのだが、、、どうやら亀の顔みたいな線刻がある。

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搭跡のよこにピンク色の石棺が~
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解説版によると
○ヒチンジョ池西古墳の石棺だそうです。
  ヒチンジョ池西古墳とは野中寺の南西約1kmの所で1946年(昭和21)に発見された古墳で保存のため野中寺境内に移築されたという。

◎変わった名前ですね。今日は脱線しないで野中寺だけに絞ります。

○かっての講堂跡に建つ本堂
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野中寺は何度も火災にあっている。
南北朝の延元の戦い(野中寺合戦)では、伽藍は悉く灰塵に帰した。
◎そうか、今ある建物はすべて後世のものなのだ。礎石のみが創建当時のものらしい。
境域にはその頃の伽藍跡の土壇や礎石の列が残っていて、創建当時は東に金堂、西に塔を配置する法隆寺式の伽藍配置だったことが判明している。
金堂跡や塔跡の他にも、中門跡・講堂跡・回廊跡にも多くの礎石が現在も存留しており、国の史跡指定を受けて保存されている。
江戸時代になって寛文年間に慈忍恵猛律師らによって再建されたが、享保年間に火災にあった。現在の方丈や勧学院はその後に再建されたものである。


さて、羽曳野市が作ったホームページを見てみよう(一部省略)

野中寺(やちゅうじ)

聖 徳太子と蘇我馬子の建立と伝えられ「中の太子」と呼ばれています。
創建当時は、野中寺独特の伽藍(がらん)配置で、竹内街道に面して南大門をおく大寺院でした。
現在では境内に、塔跡や金堂跡などの飛鳥時代の伽藍の一部が残っており、国指定の史跡になっています。
方また、野中寺の東方に広がる野々上遺跡では、大型の建物群の跡が発見され、野中寺の造営や維持管理に携わった有力氏族が居住していたところと推定されています。
さらに同遺跡内には、当時の野中寺に使用されていた屋根瓦を焼いたとみられる下田池瓦窯跡(しもだいけかわらがまあと)も検出されています。
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寺伝は、聖徳太子の命により蘇我馬子がこの寺を造営したと伝えている。だが、考古学的知見では、境内出土の瓦から創建は7世紀後半とされている。


○渡来系氏族・船氏の氏寺?
 
正倉院文書によれば、この付近は渡来氏族の船氏の本拠地であり、野中寺は船氏の氏寺であった可能性が高い。
船氏は王辰爾(おうじんに)を祖とする子孫である。
王辰爾は百済からの今来(いまき)の渡来人で、欽明天皇の時代に船賦を計録して船長に任じられ、船史姓を賜わった。
○欽明天皇(きんめいてんのう)、第29代天皇・(在位: 539年 12月30日~( 571年 4月15日)

王辰爾の名は、敏達天皇元年(572)にカラスの羽に書かれた高句麗からの国書を読み解いたことで有名である。
 船氏は、葛井(ふじい)氏や津氏と同族で、百済の第14代・近仇首王(きんくすおう)を共通の先祖ととしており、渡来した後もお互いに近くに居住していた。
葛井氏は今の藤井寺、津氏はその西1.2キロの大津神社付近を本拠地としていた。野中寺はこれらの二地点から南1.3キロに位置する。

地図に野中寺、藤井寺、大津神社がみえますね。


【所在】大阪府羽曳野市野々上5-9-24
【宗派】真言宗
【山号】青龍山
【本尊】薬師如来坐像
【開基】蘇我馬子
【アクセス】近鉄南大阪線「藤井寺」駅より羽曳が丘方面行き近鉄バスで約5分。「野々上」バス停下車、すぐ。


船氏、藤井氏、津氏 関係の系図
これは「金達寿」の書物からいただきました
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by jumgon | 2011-06-08 23:59 | ○野中寺(羽曳野市)