森 博達 先生について
2010年 02月 22日
古代日本語の音韻は現在と違っていて現在の「い」「う」「お」列には甲音と乙音ガある、と言う説は以前からある。「お」と「を」は発音が違う、、、というのもその痕跡だと思うけど、本を読んでも実際どのように発音されていたかと言うことはわかりにくい。(昔、母が「を」は「ゥオ」と発音するのよ、と教えてくれたけど、、、)
たとえば「み」と言う音も2種類の発音があってそれぞれ発音にあわせて合わせ、ちがう文字を使っている。
万葉時代はその区別が歴然としていたが、平安時代になると少し崩れが見られる、と言うことである。
かな習字の変体仮名でも「うめのはな」を「無(む)めの花」と表記している、(関戸本古今集)
古代には梅の花はどのような発音だったんでしょう?
さて、中国語が専門の先生が中国語の発音から、古代日本語の音を復元された、、、ということを知り是非実際に聞いてみたいと思っていた。もう20年以上前になると思うが、近所の公民館で、呼びたい講師をリクエストできる機会が会って、先生の講演会を聞くことができ、ひどく感激した。
「卑弥呼」も実際発音してくださったし源氏物語を復元音で一部読んでくださったが、録音しとけばよかったと思うほど貴重な講演でした。
本当に言葉と言うのは不思議なものですね。そういえば私が小学校のときの「あいうえおの表」には括弧して「ゑ」がまだ載っていたような気がします?(いったい何才だ?という声が聞こえてきそうですね!
森先生のお仕事はこれ以外にもイッパイあるから、興味がある方は、ネットで調べてくださいね!!