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古代史を中心にした漂流記録&覚えておきたい記事、書籍、ニュースなどの備忘録として、あるいは自分の考えの足跡、生活の記録をしています。


by jumgon
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生姜貯蔵庫

少し前の「越塚御門古墳見学会」のなかでこんな文を書きました。

以前牽午子塚古墳へ行った時、不審な、洞窟のようなものがあった。

「もしかして古墳の入り口?」とか「火葬令が出る以前の遺体置場?」とか想像してワクワク半分恐さ半分でした。
●そんなことを思いついたのは谷川健一氏のこんな文を読んだ頃だったからなんです。
沖縄では遺体を洞窟に安置する。死者は暗闇の冷たいところで孤独にいるのではなく外界からほのかにはいる黄色い光の中で安らぐ、、、。そういう墓を青という。沖縄では「青・緑・黄色」を青という。

その文の通り、その壕には入り口の扉はありませんでした。(写真を撮ってないので残念です。)
「まさにこれは谷川健一氏のいう、青・墓場だ!」と思ったって仕方ないでしょ!

近くのおじ様が「生姜の貯蔵庫」と教えてくれて、安心と同時に肩すかしを食った感じでした。
疑い深い私はネットで調べて見ました。

確かにあれは生姜の貯蔵庫に間違いないようです。
この写真は高知県のものです。ここでは扉があります。
生姜貯蔵庫_f0215268_183094.jpg


収穫した生姜を貯蔵しておくために掘られた洞窟。
「壕(ごう)」と呼ばれていたそうです。
奥深く掘られ、小部屋も数箇所。
生姜の貯蔵は、温度14℃前後、湿度も高いほうが良いのですが、この「壕」の中は
まさにその条件を自然に作り出しています。
今では温度調節のきいた倉庫で貯蔵されているとのこと。(大生産地では)

ハイ、納得しました。

◎ついでに生姜について調べました。

生姜の効能
  しょうがは、ショウガ科の多年草植物で、熱帯アジア・インドから
     マレーシアにかけての原産といわれています。
     
  日本へは、中国の呉の国(222~280)から渡来したといわれています。
『魏志倭人伝』に、倭の山にあるものとして、「薑(キョウ:ショウガ)・橘(キツ:タチバナ)
・椒(ショウ:サンショウ)・茗荷(ジョウカ:ミョウガ)あるも、以て滋味と為すを知らず」
と記されています。また、ショウガは
当時、「波志加美:ハジカミ」とも呼ばれていたことが、古事記にも書かれています。
   

 しょうがは、漢方薬の原料として、古くからその薬効が利用されてきました。
 生姜(しょうきょう:しょうがの生の根茎)は、健胃・解毒・解熱・鼻づまり・ 鎮咳・
 吐き気止めなどに有効とされています。
 また、乾姜(かんきょう:しょうがの根を蒸してから乾燥させた物)は、
 体の新陳代謝を活発にし、保温効果もよく、風邪・腹痛・下痢をはじめ、
    冷え性や夜尿症にまでその効きめを発揮します。

  しょうがの辛味の成分は、結晶性のジンゲロン・油状のショウガオール
     芳香のジンゲベレン等、いずれも精油によるものです。

 これらには、胃液の分泌を促して、消化促進・食欲増進など、健胃に役立つ成分です。
 また、発汗解熱・咳きり・腫れをひかせる消炎・補温等にも用いられます。
 特に、ジンゲロンは、腸チフス菌やコレラ菌等に対して強い殺菌力があります。
 アニサキスの幼虫を死滅させる効果もあります。

生姜の種類
一般に、生姜と言うと土生姜(囲い生姜・ひねショウガ)を指しますが、田圃の様な重い土のところで水をひかえて栽培し、秋に収穫して冷蔵庫などで貯蔵し、順次出荷する土生姜と比べ、新生姜は、砂壌土の潅水設備の整った畑で栽培しますから、繊維が柔らかい,辛み味が少なく香りが上品,根茎の乳白色と紅色のコントラストが鮮やか・..などの特徴があります。

新生姜と根生姜(囲い生姜)について。
春に親生姜を植えると、その上に新しい地下茎が分裂して成長します。新生姜と根生姜は収穫の時期が違います。新生姜は夏の間に収穫した若い生姜です。根生姜は10月末から11月にかけて収穫し、さらに2ヶ月から1年かけて貯蔵したものです。

保存に適した温度は、15度~20度で乾燥させないようにすれば1~2年は保存できます。
冷蔵庫で保存している家庭もあるかと思いますが、家庭の冷蔵庫ではひからびて乾燥してしまいます。0~12度が生姜にとって1番だめな温度です。
◎すぐ冷蔵庫から出さなくては、、、、
ご家庭で保存される場合は夏場では冷暗所、冬場は暖かい場所で、湿気を保つためにしめらせた新聞紙にくるんでビニールに入れておきます(呼吸ができるように口の部分を少しあけておく)

20度を超えると芽が出て親生姜になります。
根生姜と新生姜は成分的にはほとんど変わらないが、根生姜の方が少しショウガオールが多い。ショウガオールは体を温める作用があります。

酢生姜の作り方
材料  新生姜500g 砂糖200g 黒酢1、5l
① ビンの中に生姜を入れ、砂糖をまぶしなじませる
② 黒酢を生姜が十分つかるくらい加え、3日以上おく

日をおけばおくほどマイルドになる。1~2年はもつ。
酢との組合わせが合理的で酢に浸けることで生姜の繊維質が柔らかくなります。

酢生姜の食べ方
★豆腐の上に刻んだ生姜をのせ、酢生姜をかけて食べる。醤油を使わないため塩分カットになる。
★ 酢生姜にトン足と卵を加え、じっくり煮る。
★ 生姜をスライスしてパンにのせ、黒酢をかけて食べる。(お粥と食べるのがお勧め)
★ サラダのドレッシングに

【生姜の砂糖漬けの作り方】
①新生姜200グラムは皮をむいて繊維に沿ってうす切りする。
②流水で洗って、時々水を加えながら三四時間水に晒す。
③生姜とたっぷりの水を鍋に入れて、中火にかけ、煮立ったらゆで汁を捨てて、再びたっぷりの水をいれてゆでる。
④煮立ったらゆで汁をきって、水2分の1カップ、砂糖180グラムをいれ、弱火で煮汁がほとんどなくなるまで煮る。
⑤完全にさめるのを待って、一枚ずつグラニュー糖をまぶしてバットなどに広げ、風通しのよいところにおいて、少し乾かす。
⑥乾いてからカラッとなったら、ポリ袋に入れて冷凍保存する。このままお茶うけ菓子として出してもよいし、微塵きりにして、
ケーキやクッキーに混ぜたりする。
by jumgon | 2010-12-24 19:34 | ★その他