楠の木について
2011年 02月 22日
前回のブログで壷井八幡宮の楠の写真をアップしました。
「九州が自生地の南限だと思っていた」というコメントがあり、この機会に楠について調べました。
私はきれいな目立つ花の咲く木の名前は知っていても花の目立たない木はちゃんと区別できてません。葉だけで判別など出来ません。
さすがに「松」「「竹」「槇」」(これはお墓に持っていくので知ってました)くらいは知っています。自分の無知をブログでさらけ出すようですが、さっそく調べた事を書いていきましょう。
http://www.toshiba.co.jp/elekitel/nature/2002/nt_01_kusunoki.htm
を参照しました。
◎確かにある病院で見た楠は丸みがあり、しかも凹凸のある巨大な樹冠だった。
樹皮は、縦方向に短冊状に裂け、黄色味のある灰褐色であるが、老木では黒味が強くなる。
クスノキかどうか、当たりをつけたら、葉をもんでにおいを嗅ぐとよい。樟脳を採取するのがクスノキである。葉をはじめ全体に樟脳の香りがある。もっともクスノキが属するクスノキ科の植物は多かれ少なかれ色々な精油成分を含むためクロモジのように芳香があるので、早合点をしてはいけない。
(写真1)
クスノキらしいと思われたら、その長卵形の葉を探して、そのかたちと側脈が主脈から分かれる部分を見る。ここには小さな昆虫が寄生するため、少し膨らみがある(写真1)。
(写真2)
葉は革質で、冬も落葉せず越冬し、晩春に新葉が展開すると、それと入れ替わりに落葉する。若葉は黄緑色をしているが、紅色をおびることもあり(写真2)、
(写真3)
枝に互生してつき、2センチ前後の柄をもち、葉身は先も基部も尖り、表面は油を塗ったように艶々している。葉の表面には、主脈と基部から左右に出る2つの側脈がはっきりとみえる(写真3)。
(写真4)
花は雄しべと雌しべの両方をもち、放射相称で、5・6月に咲くが、梢の新葉の腋から伸びた枝に円錐状につき地上からは見難いうえ、直径は6ミリくらいと小さいために、開花に気づかないことが多い(写真4)。
(写真5)
雌しべは1つ。果実は球形で秋に熟し黒色になり、内には1つの種子がある(写真5)。
●用途
クスノキは生長が速いうえに、樟脳という有用物質を含むため、温暖な地方でさかんに栽培されていた。
その材は虫害に強く、また硬く緻密で、光沢があり、建築材や彫刻材、家具材、器具材などに利用された。
クスノキに彫られた仏像も数多く知られている。建築材としては、大木になることが重要で、昔は大きな構造物の建築には欠かせなかった。床柱、欄間、天井板などにも用いた。
耐水性が強いため、海中に建つ厳島神社の鳥居もクスノキを柱に用いている。
古代から船材としても利用され、丸木舟が遺跡から出土している。クスノキはもともとは日本に自生せず、中国の江南地方を原産とする、という説もある。 <2002.01>
●日本巨樹ランキング
自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査) 「巨樹・巨木林調査」の結果から幹周のトップ10をまとめたものです 。この11本のうち、7本はクスノキです。
ナンバーワンの鹿児島県蒲生町の「蒲生の大楠」は、推定樹齢1500年、幹周が24mもあり、国の特別天然記念物に指定されています。
順位樹種名単木名称幹周cm県市郡町村
1 クスノキ蒲生の大楠2422鹿児島県姶良郡蒲生町
2 クスノキ阿豆佐和気神社の大クス2390㎝静岡県熱海市
3 ガジュマル世名城のガジュマル2350㎝沖縄県島尻郡東風平町
4 イチョウ 北金ヶ沢のイチョウ2200㎝青森県西津軽郡深浦町
5 クスノキ 本庄の大クス2100㎝福岡県築上郡築城町
5 クスノキ 川古の大楠2100㎝ 佐賀県武雄市
10 カツラ 権現山の大カツラ2000㎝山形県最上郡最上町
10 クスノキ 衣掛の森 2000㎝福岡県糟屋郡宇美町
10 クスノキ 武雄の大楠 2000㎝ 佐賀県武雄市
10 クスノキ 藤崎台のクスノキ群2000㎝熊本県熊本市
10 ガジュマル 中間ガジュマル2000㎝鹿児島県熊毛郡屋久町
◎あれ~、屋久島の縄文杉はどうなってんの?
楠木の大木は福岡県が多いようですね!